はじめまして
!?
このチャットは何ですか?
「カルティエ、時の結晶」を案内するチャットです。
なるほど、そうなんですね
このたびは日本で10年ぶりとなるカルティエの展覧会に興味をお持ちくださりありがとうございます。
10年ぶりなんですね
どんな展覧会なんですか?
今回はメゾンの歴史ではなく、カルティエのジュエリーやウォッチの過去、現代におけるデザインを紐解く展覧会です。
現代のデザイン?
はい、この展覧会は1970年代以降のカルティエ作品にフォーカスした、世界でも初の試みとなる展覧会です。
世界初!
通常は公開されることのない、世界の個人所蔵の現代作品とカルティエが過去に制作した歴史的作品であるカルティエ コレクションとともにお見せします。
貴重な機会なんですね
はい、ここでしか見られない作品も数多くあるので是非。
なるほど
専門的な知識がなくても、感覚に身をまかせて楽しめる展覧会なのでご安心ください。
どんな会場ですか?
新素材研究所 / 杉本博司氏+榊田倫之氏が「時」を意識し回遊する展示空間を創り出し、新たな鑑賞体験を提示しています。
どんな展示空間なのか気になります
それでは会場写真の一部を交えて展示の見方をご紹介します。
よろしくお願いします
まずはじめに、アンティーク時計の針を逆回転させるように歯車を改変した、杉本博司氏の作品「逆行時計」が登場します。カルティエのデザインを巡る旅へお連れします。
!?
ここは?
「時間」という概念のイントロダクションである序章「時の間」です。
時の間?
時を超えたカルティエ スタイルの象徴として、12本の光の柱に照らし出されたカルティエ製のミステリークロックやプリズムクロックが待ち受けます。
なるほど
地中奥底に眠った鉱物から選びぬかれた美しい宝石
世界各地の文化や自然から影響をうけたデザイン
職人によって引き継がれる技術
このように時代を超えて紡がれていくのがカルティエのジュエリーです。
そうなんですね
さてここからは、3つの章が待ち受けます。
・色と素材のトランスフォーメーション
・フォルムとデザイン
・ユニヴァーサルな好奇心
といっても、言葉だけでは伝わりにくいと思うので、実際に各章の代表的なジュエリーとあわせてご紹介します。
まず第1章の「色と素材のトランスフォーメーション」から。
こちらは、インドのマハラジャが持っていたジュエリーから影響を受けた“トゥッティフルッティ”スタイルのネックレスです(左:1936年/63年に改造、右:2016年)。
80年も時代が違うんですね
どことなく共通点を感じませんか?
「色」です。
カルティエは20世紀初頭から豊かな色の組み合わせを用いてきました。当時としては異例といわれた青と緑と赤の組み合わせに挑戦し、斬新な配色として注目を集め、今日までカルティエの色調として受け継がれています。
こういった過去と未来へと受け継がれているデザインの対比が楽しめるんですね
はい、続いては第2章の「フォルムとデザイン」です。
こちらも、どことなく共通点を感じませんか?
フォルムです。
まるで建築物のような立体感や幾何学的なフォルムがカルティエの作品には多く使われています。
そうなんですね
長年探求されてきた究極のかたちの美の表現や、偶然に美を見い出す視点、偶然をもデザイン化する発想…が時を超えて継承されながら、時代によっても少しずつ変化しているのです。
そして第3章は、「ユニヴァーサルな好奇心」です。
ユニヴァーサル?
カルティエはつねに世界に対して好奇心を持ってきました。
日本も?
はい。日本をはじめ、中国、インド、中東、エジプト、アフリカ、中南米など、異国の文化や、その土地固有の動植物をデザインしていきました。
日本から影響を受けたものは?
こちらになります。
この有機的な作品、どことなく共通点を感じませんか?
共に日本の植物からインスピレーションを得ています。
左のブローチが、フェーン(シダ)の葉をイメージ、そして右のネックレスは、奈良の吉野の桜から着想を得て生まれています。
なるほど
他にも浮世絵や印籠などに着想を得た作品も展示しています。
日本人として誇らしいですね
古代から現代、西洋から東洋、多様性を探求し続けることが創作に発想をもたらし、ユニークなデザインの誕生に繋がっています。
正に「ユニヴァーサルな好奇心」ですね
ぜひ、他の国や文化に触れながら、カルティエのスタイルを巡る世界旅行をお楽しみくださいませ。
さらに、これまでの3章に加えて、カルティエの普遍的な象徴である「パンテール」(フランス語でヒョウ)のデザインの系譜が一堂に介して見られる展示もございます。
パンテール=ヒョウという意味なんですね
こちらは初めてパンテールの模様がデザインとして登場したブレスレット ウォッチです(1914年)。
最初はパンテールの「顔」ではなく、「斑点」をモチーフとしたデザインでした。
ヒョウ柄なんだ!
それから女性が社会進出する40年代には自由で自立した、野生のパンテールと女性たちの夢を重ね合わせるかのように“パンテール”を立体的に表現した作品が登場しました。
へぇー
現代では抽象性(斑点)と具象性(立体的なモチーフ)を合わせたデザインも登場しています。
正に「時の結晶」のようなデザインですね
はい。このように1970年代以降の現代デザインに焦点をあてることで、過去のデザインとの対比や、時代ごとに表現を変化させながら普遍的であり続けるスタイルも楽しむことができます。
展示の見方を理解してきました
ある場面では対比的に、またある場面ではデザインの系譜を… 時を超えた作品相互の関係をお楽しみ頂けます。
是非、過去と現代を行き来して、どんな共通点があるか見比べてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。